No.056 中国産うなぎ

 便-No.056(2006年9月11日号)

 

  中国産うなぎ

たまごのみならず、畜産業界がたいへんなことになりそーです。

その壱:飼料用良質蛋白源、魚粉が暴騰しています。
資源の枯渇か、国内産飼料用優良魚粉がほとんど獲れなくなってしまった中、世界規模で、中国と魚粉の争奪戦を演じています。 日本の商社が日本国内用に輸入したモノでさえも、中国に持っていったほうが高値で売れる、ということで中国向けに輸出されてしまっているよーです。 中国の食生活向上もさることながら、日本向けのウナギの養殖に使われるのが主な原因とか・・・・。

  中国産ウナギを食べると日本の畜産物が高騰する・・・
  なんか、風が吹くと桶屋が・・・・  ??

魚粉を使わなくても産卵成績は変わらない、だから高価なサカナは使わず、蛋白源として大豆を使う、ということで昨今の飼料は魚粉の使用量はキワメテ少なく、中にはまったく使わず、【“植物性飼料”のみ使用】ということで、健康志向(?)を謳ったものさえあるようです。 しかしながら、私の体験では、たまごの“チカラ・おいしさ”ということを考えたとき、魚粉はどーしてもある一定量より減らすことは出来ません。
というわけで、純良魚粉を業界常識をはるかに超える量を使っているたかたまにとっては中国産ウナギの輸入量がたいへん気になるところ。

その弐:化石燃料から穀類:エタノール利用へ。
地球温暖化、将来的な原油対策から、アメリカではガソリンをとうもろこしから生産するエタノールを使用するようになりその割合が年々多くなっているそうです。 このままいくと近い将来アメリカからのとうもろこしが来なくなる・・・。 自給率がキワメテ低く、畜産飼料用のほとんどがアメリカに頼っている日本はどーなるんでしょうか・・・??

食料が“武器”になる、と言われている昨今、自給率の高いアメリカですら着々とテを打っています。 日本の農業・食料政策の貧困さを愁うのは私だけではないでしょう。

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