たかはしたまご便り No077 2016年1月5日
みなさまに助けられ・・・
明けましておめでとうございます。
昨年中は、、、というより、雪害鶏舎倒壊以来この2年間、多くの皆さま方のお力添えにより、どうにか復旧することができました。 ただただ、感謝、感謝 です。
倒壊を目の当たりにしてアタマが真っ白だった2年前の2月14日朝。 そして復旧なった今。この間の時間・空間、さまざまな事象が今となっては空白のよう。ただただみなさまに助けていただいたことの想いしか心に残りません。行政の、そして多くの皆さまのご支援 & 借入金の増大。プラスマイナス総括すると圧倒的にプラス面が大きかったように思います。
良くも悪くも、、、天網恢恢疎にして漏らさず。
今回の体験を更なる一歩の糧として、皆さまのご期待にお応えすべく全力を尽くす所存です。
というわけで、当サイトも装いを新たにリニューアル。旧サイトの 昭和レトロ調 な感覚も大好きでしたが、今回は現代感覚を取り入れ、より見やすくなったのではないでしょうか。業界の異端児??、、ツイッター、フェイスブック、インスタグラム等、最新ツールにはほとんど私的ニーズ&興味が無いワタクシですが、こうした形でボチボチとたかはしたまごの近況、たまご情報等を、随時発信していく予定です。
たかはしたまご便り 再起第一話。 【大寒のたまご】について。
最近 “大寒の日のたまご”を特定して(予約)販売する向きがあるようです。なんでも、風水的知見から当該たまごは大変健康によいのだとか。否定するものではありませんが、自然の摂理を上手に 商売 に利用したものと思われます。
昔から、 “寒たまごは八十八夜(5月)まで日持ちがする” といわれています。(“大寒の日”と特定はしてはいません。)まぁ、やや誇張の感(*)がありますが、全くの荒唐無稽なことでもありません。寒い時期は鶏はたまごを産む量が減少します。 そして一般論として、産卵率の低い鶏のたまご程品質が高まる傾向があります。換言すれば、寒の時期:あまり産まない時期のたまごほど高品質ということがいえます。つまり、“大寒の日”と特定の日ではなく、“寒い時期のたまご”は比較的高品質ということが出来ます。このことを 大寒の日ピンポイントに特定し、商売に利用したものと考えております。
ということで、私どもでは、“大寒の日”を特定することに意味があるとは思えず、こうしたご予約は承っておりません。たまたま当該日直近にそのようなご注文をいただけば、それなりに対応はいたしますが。
とはいうものの、不景気・販売不振の中、どんな機会をも捉えて売上贈を狙うは商売の鉄則。こうしたことも経営改善には効果的と思われます。
しかし、養鶏経営者というより、 “たまご職人” を自認するワタクシとしてはどこか馴染めないモノがあるのが実際のところ。
だから たかたま はいつもビンボー ・・・!?
(*^m^*) (*^m^*)
たかはしたまご 高橋尚之 記
(*)冷蔵庫のない時代、無洗(高品質を保つ条件)のたまごを十分な籾殻
(高品質通気断熱材)等でしっかり包み、地下等冷暗所に保管すれば、
十分可能と思われます.